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日米首脳が会見 ポイントを整理…拉致は?

2017年11月6日 21:17
日米首脳が会見 ポイントを整理…拉致は?

 安倍首相は、来日しているアメリカのトランプ大統領と6日午後、首脳会談を行い、その後、共同記者会見を行った。日米首脳の共同会見について、ポイントを整理する。

 最大の焦点となったのは「北朝鮮問題」。弾道ミサイルや核実験などの度重なる挑発行為や拉致問題について、今後どう対応するのか。

 また、もう一つのポイントが、両国の思惑に隔たりがある日米の貿易関係について。

 これらについて、共同会見で何が語られたのか。

■北朝鮮問題

 安倍首相「今は対話の時ではなく、北朝鮮に最大限の圧力をかける。紛争は望んでいない、私もトランプ大統領も」

 トランプ大統領「(北朝鮮に対して)『戦略的忍耐』の時代は終わった。一部の人々は私の言葉遣いがとても荒っぽいと言うが、とても弱い言葉遣いで、この25年間、何が起きてきたのかを見てほしい。アメリカは日本の人々との団結のもと、北朝鮮の脅威に立ち向かう」

 日米は、紛争は望まず、制裁を一層強化するなど圧力を最大限まで高めていくことで一致したという。

■拉致問題

 拉致問題については、トランプ大統領からこんな発言があった。

 トランプ大統領「いかなる親も40年もの心痛に耐えるべきではない。金正恩委員長が拉致被害者を帰国させたら、すばらしいシグナルになるだろう。もし帰国させれば、とても特別な何かの始まりになる」

■日米の貿易問題

 TPP(=環太平洋経済連携協定)を進める日本と、日米2国間の交渉で自由化を迫りたいアメリカ。意見の隔たりは埋まったのか。

 トランプ大統領「アメリカの大統領として、公平で自由で互恵的な貿易関係の達成に取り組む。アメリカの輸出品の日本市場への公正でしっかりしたアクセスを求める。これは日本との慢性的で不均衡な貿易赤字を解消するためだ」

 トランプ大統領は、対日本の貿易赤字を減らすため、「不均衡を是正したい」と強調した。