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日米首脳会談 北への対応“100%協力”

2017年11月6日 17:58
日米首脳会談 北への対応“100%協力”

 安倍首相は、来日しているアメリカのトランプ大統領と6日午後、首脳会談を行った。会談後、両首脳は共同で会見し、日米両国の緊密な関係を強くアピールした。会談と会見が行われた迎賓館前から天野英明記者が伝える。

 両首脳は北朝鮮への対応をめぐり、100%協力していくこと、そして、圧力を最大限まで高めることで一致した。

 安倍首相「北朝鮮の政策を変えさせるため、日米が主導し、国際社会と緊密に連携して、あらゆる手段を通じて北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていくことで完全に一致しました」

 一方、トランプ大統領は、北朝鮮の核・ミサイル開発について、「戦略的な忍耐の時代は終わった」と述べたほか、「日本国民と団結し、北朝鮮の脅威に立ち向かっていく」と強調した。

 一方でトランプ大統領は、焦点だった貿易分野では貿易赤字の解消を主張したが、日本側が避けたい2国間のFTA(=自由貿易協定)の交渉入りについては触れなかった。

 トランプ大統領「アメリカの輸出品の日本市場への公正でしっかりしたアクセスを求める。これは日本との慢性的で不均衡な貿易赤字を解消するためだ」

 こうしたトランプ大統領の求めに対し、安倍首相は「麻生副総理とペンス副大統領との経済対話の枠組みで成果を出していきたい」と述べるにとどまった。

 また、トランプ大統領は「日本が大量の防衛装備品をアメリカから買うことが好ましい」と述べた。これについて安倍首相は、「北朝鮮情勢が厳しくなる中で、日本の防衛力を拡充していかなければならない」と述べ、今後、アメリカからさらに装備品を購入していくことになるとの見通しを示した。

 政府高官は会談前、「北朝鮮をはじめとする世界に、日米同盟の強さを示すことが今回の会談の目的だ」と話していた。共同会見でも首脳同士の良好な関係のアピールに力点を置いた形。