レバノンの首相が辞任“暗殺の陰謀感じる”
中東・レバノンの首相が4日、暗殺の危険があることを理由に辞任した。
ロイター通信によると、レバノンのハリリ首相は4日、テレビ演説を行い、「私の命を狙う陰謀を感じている」と述べ、辞任する考えを示した。ハリリ首相の父親も2005年に暗殺されていて、「現在は暗殺事件前と似た状況にある」と話した。
レバノンは、イスラム教シーア派とスンニ派の対立が激しく、去年、ハリリ首相が挙国一致内閣を発足させたばかりだった。
ハリリ首相は、レバノンのシーア派勢力「ヒズボラ」とシーア派の大国・イランの介入を批判したが、現地メディアは、演説はスンニ派の大国・サウジアラビアの首都リヤドで行われたと伝えている。