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イバンカ氏 注目点は「表の顔と裏の顔」

2017年11月3日 12:34

 2日に来日したアメリカ・トランプ大統領の長女で大統領補佐官を務めるイバンカさんの日本滞在は異例の厚遇となっているが、注目点を国際部の小野高弘デスクが解説する。

 注目点はイバンカさんの「表の顔」と「裏の顔」の2つ。イバンカさんはもともと大富豪のお穣さんだったのがげたを履かされて政治の表舞台に引っ張り出された。表の顔は女性の活躍や子育ての政策を推進する役割。これがトランプ政権のイメージづくりに役立っていて、3日の講演もその一環だ。

 でもそうした表の顔ではない裏の顔がある。アメリカでは今やそれを「静かなる権力」と評している。

■表からは見えない影響力だ

 トランプ大統領の心の中を最も理解し大統領への影響力があるという。日本政府はトランプ政権と太いパイプを何本も作りたいが、ホワイトハウスの中も、閣僚も問題発覚、意見対立、人間関係の悪化、あれやこれやでコロコロと人が代わっている。でもイバンカさんだけは政権が続く限り寄り添っている。

 もともとトランプ氏とパイプがなかった安倍首相が就任前からいち早く会えたのもアメリカにいる日本の大使と唯一つながっていたイバンカ夫妻の力があったからだと言われている。3日夜に安倍首相夫妻がイバンカさんをディナーに招待することになっているが、言うならば感謝のディナー。今後もトランプ大統領とイバンカさんをまるごと抱え込んでおきたいところと言える。