ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層ＮＥＷＳ　ここにフォーカス」。人生１００年時代、定年後に生活費削減のために都会から地方に移住する場合に心掛けておくべきことについて、フィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史所長とＮＰＯ法人ふるさと回帰支援センターの高橋公理事長に聞いた。

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　高橋氏「移住しようと思ったらあこがれだけでは地方暮らし・田舎暮らしはできない。誰とどこで何をして暮らすのかということをしっかりシミュレーションしてもらうということですね。そのことを詰めていくとだいたい東北がいいとか、北陸とか、九州とか、おのずと（移住先が）絞られてくる」

――行き先ありきじゃなくて、自身がどんな暮らしをしたいか、何に重きを置くのか

　高橋氏「そうです」

　野尻氏「もともと９５歳までどうやって生活できるようにするかを考えると、働くことをなるべく長くする、移住をする、資産運用とかお金を作る、という３つを１人１人、バランスを考えることだと思う。その中で移住を位置付けていかないと、移住すれば何でもいいやというわけにもいかないし、お金だけで考えても間に合わないと思うから、バランスだということを分かっていただく方がいいなと思う」