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NYテロ 現場は「グラウンド・ゼロ」近く

2017年11月1日 17:54

 アメリカ・ニューヨークの中心部マンハッタンで、暴走したトラックが人や自転車をはねるテロ事件が起き、8人が死亡した。容疑者が乗っていたトラックからは「イスラム国のためにやった」と書かれたメモが見つかった。この事件で、これまでに8人が死亡している。

 事件はアメリカ同時多発テロの現場「グラウンド・ゼロ」のすぐそばで起きた。日本時間の1日午前4時ごろ、マンハッタン南部の「トライベッカ」地区でトラックが自転車用レーンを暴走し、通行人などを次々にはねた。その後、車から降りた男は警察に撃たれ、身柄を拘束されている。

 容疑者は、ウズベキスタンから7年前にアメリカに入国し、永住権を持っていたサイフーロ・サイポフ容疑者で、現場から車で30分ほど離れた隣のニュージャージー州に住んでいた。容疑者の自宅の横にはモスクがあり、自宅の家宅捜索や、自宅近くのトラックを借りたホームセンターでもサイポフ容疑者の車を爆弾処理班が調べるなど捜査が続いている。

 容疑者は現場で、アラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいたほか、トラックからは「イスラム国のためにやった」と書かれたノートが見つかっている。警察はテロ事件として動機の解明を急いでいる。

 一方、現場から約1キロ離れた中心部では、恒例のハロウィーンのパレードが事件直後にもかかわらず予定通り行われた。警察は人員を増やすなど厳戒態勢をとった。