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NY車暴走 容疑者は7年前に入国し永住権

2017年11月1日 11:55

 アメリカ・ニューヨークの中心部マンハッタンで日本時間1日午前4時ごろ、車が暴走する事件があり、8人が死亡、11人がケガをした。警察は男1人を拘束し、テロ事件とみて捜査している。

 事件は「ワン・ワールドトレードセンター」同時多発テロ事件の「グラウンド・ゼロ」の跡地に建てられたビルから500メートルほどの場所で発生した。

 ニューヨーク・マンハッタン南部の「トライベッカ」と呼ばれる地区で日本時間の午前4時ごろ、トラックが自転車専用レーンを暴走し、通行人や自転車を次々にはねた。トラックはスクールバスに衝突して止まり、降りてきた男が警察に撃たれ、身柄を拘束された。この事件で、これまでに8人が死亡、11人がケガをしている。

 目撃者「トラックにひかれた2人の男性が自転車専用レーンで倒れているのを見た。死んでいると分かった。そして女性の叫び声が聞こえた」

 拘束されたのはウズベキスタン人のサイフーロ・サイポフ容疑者で、7年前にアメリカに入国し、永住権を持っていたという。サイポフ容疑者はトラックを降りる際、アラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいたほか、トラックからは「(過激派組織)『イスラム国』のためにやった」と書かれたノートが見つかったという。

 トラックは犯行直前に隣のニュージャージー州のホームセンターで借りたもので、警察はテロ事件とみて捜査している。これまでのところ、被害者の中に日本人がいるとの情報はないという。

 こうした中、事件現場から約1キロ離れたニューヨーク中心部では恒例のハロウィーンのパレードが行われた。

 主催者によると、パレードには5万人を超す参加者と200万人を超す観客が訪れるという。事件の直後で警察官が目を光らせる中での開催となった。