あの手この手“福袋”年明けの流行は…?
今年も残り2か月。都内の百貨店では、早くも年明けの福袋の中身を公開した。今回のキーワードは“体験”。消費者のこころをひきつけようと、各社はそれぞれの強みを生かした福袋を準備している。
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1日、百貨店の「池袋西武」が福袋を発表した。なぜか、駅のホームにはウエディングドレス姿の女性が…。実は、西武鉄道のレストラン列車を貸し切って結婚披露宴ができる福袋なのだ(201万8000円・新郎新婦含む26人)。
この豪華な福袋を企画した理由は─。
西武池袋本店・販売促進部 高橋潤一郎さん「お客様に特別な体験をしていただきたいということで、そこでしかできないことを福袋化してお客様に提供させていただくことで、差別化を図っています」
年明けの福袋商戦のキーワードは、「貴重な体験」。今や、ネットでもモノを購入できる時代。百貨店はモノを売るだけでなく、様々なネットワークを生かした百貨店ならでは「体験」で“差別化”を図っているのだ。
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東京・中央区の「日本橋高島屋」では、“公式戦29連勝”で30年ぶりに連勝記録を更新した、史上最年少プロ棋士・藤井聡太四段の師匠である杉本昌隆七段と対局するという、貴重な体験ができる福袋(2018円)が。
藤井四段の師匠 杉本昌隆七段「未来の藤井聡太になるかもしれない少年少女との対局ができるということで、非常に楽しみにしています」
高島屋・宣伝部 永井清女さん「百貨店としてはモノだけでなく、体験だったり、コトを絡ませたことに興味のある消費者の方が増えている」
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一方、東京・中央区の「松屋銀座」でも、陸上競技のハードルでオリンピックに3回出場した為末大さんが、速く走るコツを教えてくれる福袋(2万円)を販売する。貴重な体験などをセットにして客をひきつけ、消費につなげようというのだ。
松屋銀座・販売促進課 河野新平課長「『体験』ですとか『コト企画』をきっかけに、松屋を好きになっていただけるような」
この他に、「魅せる福袋」をテーマに、売り場担当者が知恵を絞ったユニークな福袋が全部で20種類。
スーツケースの中から、次々にトラベルグッズが出てくる『マトリョーシカ トラベル福袋(2万7000円)』は、紳士カバン売り場イチオシ。婦人靴売り場からは『GINZAのキャリアウーマン35足福袋(3万2400円)』!しかし、これを見た買い物客の反応は─。
「35足、すごいですね。あんまりこんなにはけない」「ちょっと収納のキャパがないですね」
あの手この手で繰り出される個性的な福袋。年末年始に向け、各社がしのぎを削っている。