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新燃岳 警戒範囲を3キロから2キロに縮小

2017年10月31日 20:34
新燃岳 警戒範囲を3キロから2キロに縮小

 6年ぶりに噴火した鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳について、気象庁は31日、警戒範囲を火口周辺の3キロから2キロに縮小した。

 新燃岳は10月11日、6年ぶりに噴火し、噴火警戒レベルが3に引き上げられた。多量の火山ガスも観測されたため、大きな噴石に警戒が必要な範囲も火口周辺の2キロから3キロに拡大されていた。その後、火山ガスの量や地震の回数が減ったことなどから、気象庁は警戒範囲を2キロに縮小した。これを受け、複数の登山道が開放され、秋の紅葉シーズンを前に関係者も胸をなでおろしていた。

 ただ、気象庁は霧島山の深い場所ではマグマの蓄積が考えられるとしていて、噴火警戒レベル3を継続し、今後の火山活動に注意するよう呼び掛けている。

 また、新燃岳から5キロ程離れた場所にある硫黄山も火山活動が停滞しているとして、噴火警戒レベルが2から1に引き下げられた。