民進党は３１日午後の両院議員総会で新しい代表を選出する。新代表には、大塚耕平参議院議員か蓮舫前代表のどちらかが選出される公算が大きくなっている。

　新代表は午後に選出されるが、民進党内からは「もう終わる政党だ」との冷ややかな声も出ている。誰が代表になっても厳しい党運営が迫られるのは必至。

　３０日に辞任を表明した前原代表の後任には、参議院当選３回の大塚議員、蓮舫前代表、小川参議院議員会長が意欲を示している。

　代表選挙には衆議院議員１８人と参議院議員４７人の計６５人が投票権を持っていて、現在も推薦人２０人を集めるべく激しい攻防が続いている。

　複数の議員によると、現状では大塚氏と蓮舫氏が争う構図となっているという。一方で民進党内には選挙後の亀裂を避けるため、推薦人を多く集めた議員に候補者を一本化しようという動きも出ている。

　しかし党内はまとまりを欠いている。党内からは「民進党では再来年の参議院選挙を戦えない」との声が出ているほか、複数の参議院議員が立憲民主党入りを模索している。新代表はいずれにしても嵐の中の船出となりそうだ。