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カタルーニャ州“独立反対”100万人デモ

2017年10月30日 10:41

 スペイン・カタルーニャ州の州議会が一方的な独立宣言を可決した問題で、29日、独立に反対する市民ら約100万人がデモを行った。

 州議会が一方的な独立宣言を可決したことを受け、バルセロナ市内ではこれを支持する市民らが連日、集会を開くなどしていたが、29日には逆に、独立に反対する市民らが大規模なデモを行った。地元メディアによると、約100万人が参加し、スペイン国旗を掲げながら「カタルーニャはスペインの一部だ」などと訴えた。

 カタルーニャではこれまでに、企業が州の外に移転したり、観光客が減少したりするなどの影響が出ており、独立慎重論が広がりつつある。

 中央政府は、プチデモン州首相ら州政府幹部の更迭を発表していて、12月21日には州議会の選挙が行われるが、地元紙の最新の世論調査によると、独立派が42.5%なのに対し、独立反対派は43.4%とわずかにリードしている。