×

日本の約7割「起業したくない」榊原氏は?

2017年10月30日 15:54
日本の約7割「起業したくない」榊原氏は?

 世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「日本の労働者は起業に消極的」。起業家の育成支援を行うサムライインキュベート代表取締役の榊原健太郎氏に聞いた。

 人材サービス企業が行った調査で、日本の労働者の約7割が「起業したくない」と回答、調査した33の国と地域の中で、もっとも高い数値だった。ネット上では「日本は起業に費用も手間もかかる」「起業がベストなわけでもない」「起業の競争相手が少ない状況ありがたい」などの声があがっていた。


――起業家支援を行っている榊原さんに、この結果についての意見を書いていただきました。

 「“有り難い”人生」ということで、歴史を振り返っていただきたいと思いまして、いまGDP3位でこの国をつくった人たちが、どういう人たちなのかというところで、基本的には起業家だったんですよ、僕ら。

 なので過去があって今がある。その人に御礼があるということで、別に起業しなくてもいいんですよ、新しいチャレンジをしてほしいというのがひとつと、あと何のために人って生きているのかというと「ありがとう」と言われるため、自分の存在価値を確かめるために生きているわけです。

 いつも質問しているのが「難がない人生と、難がある人生どっちがいいですか?」というところと、あと、その言い方を変えると“有り難い人生(難が有る)”、無難な人生のほうは難が無い人生で、基本的には、みなさん“有り難い人生”を生きたいと思っているので、難があるチャレンジをたくさんしましょうと。

 起業することによってたくさん難があると思うんですけど、結局は普通の人と比べてたくさん有り難い人生になると思うので、起業しなくても、大企業の中で“企業”をつくってもいいんですけど、今後、感謝されるようなチャレンジをすることが人にとってすばらしい人生なのかなということで、“難が有る人生”を生きてほしいんだということを言っています。


――苦労して、でもそのぶん「ありがとう」をいっぱい受け取る人生と。

はい。

【the SOCIAL opinionsより】