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大田区、都の調停案拒否を表明…埋立地帰属

2017年10月29日 19:42
大田区、都の調停案拒否を表明…埋立地帰属

 東京オリンピック・パラリンピックの競技会場にもなる東京湾の埋立地をめぐり、江東区と大田区が帰属の割合を争っている問題で、大田区は、東京都の調停案受け入れを拒否し、裁判で争うことを表明した。

 2020年大会でボート・カヌーの会場となる「海の森水上競技場」を含む中央防波堤埋立地をめぐり、都の自治紛争処理委員は、今月16日、最高裁の判例などをもとに帰属の割合を、86.2%を江東区、13.8%を大田区とする調停案を示していた。

 これについて、大田区は29日、臨時の区議会を開き、不合理として東京都の調停案受け入れを拒否し、裁判で割合を争う議案を全会一致で可決した。

 松原・大田区長「司法の場において、公正公平かつ合理的な解決を目指してまいりたい」

 大田区は年内にも裁判を起こす考えで、これについて江東区は「極めて遺憾」とコメントしている。