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カタルーニャ州独立宣言 EUも認めぬ姿勢

2017年10月28日 6:42

 スペイン・カタルーニャ州の独立問題で、州議会は27日、スペインから一方的に独立を宣言する決議案を可決した。しかし、中央政府はこれを認めない構えで、州政府幹部の更迭を発表した。

 カタルーニャ州議会は27日、スペインからの独立を宣言する決議案を採決し、賛成多数で可決した。中央政府との対立が続くなかで一方的な独立宣言に動いたもので、プチデモン州首相は可決後、「独立に向けた一歩を踏み出した」と演説した。

 しかし、中央政府はこれを認めない構えで、スペイン議会上院は直後に、憲法に基づいて州の自治権の一部を停止することを承認した。

 さらにラホイ首相は「法治国家としてカタルーニャに法の秩序を取り戻す」として、プチデモン州首相ら幹部の更迭と州議会の解散を発表した。しかし、中央政府の介入に州側が抵抗して衝突に発展することも懸念される。

 一方、EU(=ヨーロッパ連合)のトゥスク大統領は27日、「EUの立場は変わらない。対話の相手はスペインだけだ」として独立を認めない姿勢を見せている。