中国共産党大会がさきほど閉幕し、習近平国家主席の指導理念が中国建国の父である毛沢東の思想と同様に個人名つきで党規約に盛り込まれた。別格の指導者と位置づける狙いがあるとみられる。

　改正された党規約には習主席の指導理念が習近平「新時代の特色ある社会主義」思想と名前入りで盛り込まれた。「毛沢東思想」のように名前をつけ、別格の指導者であることを印象づける狙いがあるとみられる。

　習主席は、閉幕の演説で、党の最高規則である党規約に全党員が従うよう強調した。

　習主席「より自覚的に党規約を学習し、思想・政治・行動面で党中央と高度に一致すべきだ」

　党規約には、また、習政権の看板政策である経済圏構想の「一帯一路」や「反腐敗闘争」の推進、そして軍事力の強化など２期目の国家運営目標が軒並み盛り込まれた。今回の党規約改正で、習主席の権力集中が一段と進んだ形。