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来週「新内閣」発足へ 全閣僚再任で調整

2017年10月23日 12:53
来週「新内閣」発足へ 全閣僚再任で調整

 衆院選での与党の大勝を受けて安倍首相は来週、第4次安倍内閣を発足させる方針だが、8月に内閣改造を行ったばかりのため閣僚を原則再任する方向で調整している。

 政府高官は「閣僚は変えたばかりだ」と話している。安倍首相は総選挙から一夜明け「政策を実行し結果を出していきたい」と語った。

 政府・与党は来月1日にも特別国会を召集する方針で、首相指名選挙の後、ただちに第4次安倍内閣を発足させる。特別国会の後、臨時国会は開かない方向だが、特別国会の会期を1か月程度確保して、安倍首相の所信表明演説や必要最小限の法案審議を行う案も出ている。

 自民党は与党で3分の2の議席を超えたことを受けて憲法改正への動きを具体化させたい考えだが、安倍首相は22日夜、「スケジュールありきではない」と述べ、国民の理解を得るため慎重に調整を進める方針を示している。

 一方、野党は第一党に躍進した立憲民主党を軸に再編の動きが出てきそうだ。

 民進党・前原代表「選挙前は希望の党への合流という意味での大きなかたまりでしたが、選挙の結果を受けて、いったんそれを見直して」

 また無所属で当選した岡田元外相や野田前首相らも立憲民主党との連携を模索していく考え。

 一方、希望の党は、小池代表がフランス・パリから帰国する25日、当選した議員が集まり、党の体制などについて協議する方針。小池代表は「党運営には責任を持っていきたい」と話しているが、党内からは「小池さんのおごりがあった」などと選挙結果の責任を問う声もあがっていて、分裂含みの展開に発展する可能性もある。