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習主席「指導理念は絶対」と強調 党大会で

2017年10月19日 5:28

 5年に一度の中国共産党大会が18日に開幕した。「習近平一強」といわれる中、習近平国家主席はさらなる権力強化にむけて自らの指導理念は絶対であると強調した。

 党大会の開幕式には、90歳を超えた江沢民元総書記(91)や胡錦濤前総書記も出席。習主席は、歴代の指導者を前に3時間以上にわたる演説を行った。この中で習主席は、「新時代」という言葉を何度も繰り返した。長老らの影響力を徹底的に排除する狙いがあるとみられる。さらに、自らの指導理念について毛沢東思想やトウ小平理論などと同様に絶対に従わなければならないものだとしている。

 習主席「中華民族の偉大な復興を実現する上の行動指針で、長期にわたり堅持し発展させなければならない」

 今回、この指導理念を最高規則である党規約に盛り込むにあたり、毛沢東思想などのように自らの名前をつけて権威づけを行うのかどうかが注目される。

 もう一つの焦点は、閉幕翌日の25日に正式に選出される最高指導部メンバーの顔ぶれ。ここに自らの側近をどれだけ多く新たな指導部に入れられるのかが習政権の2期目の権力基盤を占うバロメーターになる。

★トウ小平の「トウ」は「登」におおざと