福島第一原発事故をうけて韓国が、日本からの水産物の輸入を規制しているのは不当だと日本がＷＴＯ（＝世界貿易機関）に提訴している問題で、ＷＴＯが、日本有利の判定を出したことが分かった。

　福島第一原発の事故以降、韓国は、東北と関東の８県からの水産物の輸入を全面的に禁止していて、日本は不当だとして２０１５年、ＷＴＯに提訴した。

　この問題についてＷＴＯの一審にあたる機関は１６日、判定結果を日韓両国に通知し、日本の水産庁によると「我が国の主張を踏まえた内容」で日本に有利な内容だったという。

　これに対し韓国政府は判定の内容について「明らかにできない」としているが、地元メディアは「韓国政府が事実上敗訴を認めた」と報じている。

　ＷＴＯは二審制で、韓国側は上訴を検討しているため敗訴が確定するまで規制は続く見通し。