中国で５年に一度となる中国共産党大会が１８日、開幕する。中朝国境の町・中国の丹東から横田明記者が中継で伝える。

　丹東は異例の警備態勢がしかれ、普段とは違う緊張感が漂っている。特に国境の川沿いには警察の車両が集中して配備されている。また、空港には銃を手にした迷彩服姿の治安部隊の姿もあった。普段は見られない光景で、党大会前に不測の事態は許さない習近平指導部の強い意向があらわれているといえる。

　習指導部にとって、党大会は外交方針も含め２期目の国家運営方針を世界に示す重要な舞台だ。ただ、自国開催のＧ２０サミットなど中国にとって重要な舞台にあわせるかのように、北朝鮮はミサイル発射などの挑発を繰り返してきた。習指導部が苦い思いを抱いているのは間違いない。また、北朝鮮問題はネット上の書き込みが検閲対象になるなど、挑発を続ける北朝鮮への中国政府の対応に国内の不満が高まらないよう神経質になっている。

　今回の党大会で権力基盤を固めた習指導部が、その後、中国を初訪問するアメリカのトランプ大統領との会談などで北朝鮮問題にどう向き合うのかが注目される。