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カタルーニャ州 中央政府に交渉期間求める

2017年10月16日 22:43

 スペイン・カタルーニャ州の独立問題で、州政府首相が16日、中央政府に対し「独立宣言」をしたかどうかを明らかにせず、交渉期間として2か月間の猶予を求めた。

 スペイン中央政府は、10日の州政府首相の演説が独立宣言をしたものなのかどうか16日を期限に回答を求めていた。これに対し州政府のプチデモン首相は、中央政府に書簡で「私たちの目的はこれから2か月間、あなた方と対話することだ」などと交渉期間の設定を呼びかけ、独立宣言したかどうかについては明らかにしなかった。

 州側の回答を受けて16日、中央政府側が会見し、「我々の質問は独立宣言をしたか否かで、返事はイエスかノーだ」などと述べ、19日を最終期限として改めて回答するよう州政府側に求めた。

 中央政府は、独立宣言を撤回しない限り対話には応じず、州の自治権はく奪も辞さない構えで、情勢は緊迫の度を増している。