米軍ヘリ事故 市民ら数百人が抗議 沖縄
沖縄県でアメリカ軍の大型ヘリコプターが不時着、炎上した事故から一夜明けた12日、地元からは抗議の声が相次いだ。アメリカ軍は安全確認のため、同型機を一時、飛行停止にすると決めた。
普天間基地所属の大型輸送ヘリ「CH53」は、11日夕方、訓練飛行中にエンジンから出火したとの警告灯がつき、沖縄本島の東村高江の牧草地に不時着、炎上した。
事故現場では、12日、マスクをつけたアメリカ軍関係者が、機体の周辺で環境への影響を測定する様子が見られた。
昼過ぎには、沖縄県の翁長知事が視察に訪れ、警察から経過の説明を受けた。
翁長知事「(牧草地だった現場に)墜落したヘリが横たわっていたことで、日常が一転して恐ろしい状況になることに違和感がありました」
また、沖縄の海兵隊司令部前では、夕方、数百人の市民らが事故に抗議する緊急集会を開いた。
「いますぐ訓練やめろ!! 欠陥機を飛ばすな!!」
一方、小野寺防衛相は在日米軍に対し、安全確認が行われるまで国内で同型ヘリの飛行を停止するよう要請。アメリカ海兵隊は、沖縄の基地に所属する同型機を96時間の飛行停止にしたと明らかにした。
防衛省は、専門的知識を持つ自衛官を12日中に沖縄に派遣し、13日にもアメリカ軍が行う調査について現場で情報収集する方針。