カタルーニャ独立宣言“見送り”対話模索へ
スペイン・カタルーニャ州の独立問題で日本時間11日未明、州政府の首相が演説し、独立宣言を数週間見送り、中央政府との対話の可能性を探ると述べた。
州政府のプチデモン首相は州議会で独立を宣言するのではとの見方があったが、独立宣言をいったん見送る考えを明らかにした。
「現在の状況を打開するため、独立賛成が多数を占めた住民投票の結果を数週間見送り中央政府との対話を模索する」―州政府のプチデモン首相はこのように述べ、スペイン中央政府との緊張を緩和し対話の可能性を探ると述べた。
しかし、独立賛成派の市民からは落胆の声が上がった。
独立派の市民「結局、独立宣言をするのかしないのかよくわからない」「誰もが(独立宣言を)期待していたわ。ちょっと失望している」
一方、スペイン中央政府は11日朝、臨時の閣議を開き、州の自治権剥奪などの措置をとるかどうか検討すると発表した。
今後、中央政府との対話の道を探りながら、独立を支持する住民の期待に応える着地点を見いだすことができるのか。州政府は難しいかじ取りを迫られそうだ。