×

新燃岳が約6年ぶりに噴火「ごく小規模」

2017年10月11日 7:13
新燃岳が約6年ぶりに噴火「ごく小規模」

 宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の新燃岳が11日朝、約6年ぶりに噴火した。噴火は「ごく小規模」なもので、気象庁は、小さな噴石や火山灰に注意するよう呼びかけている。

 気象庁の観測によると、11日午前5時34分、宮崎県と鹿児島県にまたがる新燃岳で「ごく小規模」な噴火が発生した。新燃岳の噴火は、2011年9月以来、約6年ぶりのこと。噴煙は約300メートル上がり、北東側へ流れたということで、気象庁は、小さな噴石や火山灰に注意するよう呼びかけている。

 新燃岳では先月末から火山性地震の数が増加し、今月6日には1日で163回の地震を観測していた。また、9日には約40分にわたり、地下の熱水や火山ガスの動きを示す火山性微動が連続して発生したほか、同時に山が膨らむ地殻変動もみられるなど、火山活動が活発になっている。

 気象庁は、新燃岳の噴火警戒レベルを「2」に維持した上で、火口からおおむね1キロの範囲では、さらなる噴火による噴石などに警戒するよう呼びかけている。