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自民、単独過半数を大きく上回る勢い

2017年10月11日 23:36
自民、単独過半数を大きく上回る勢い

 衆議院選挙を今月22日に控え日本テレビと読売新聞は10日、11日と2日にわたり公示直後の情勢調査を行った。その結果、自民党は単独で衆議院の過半数233議席を大きく上回る勢いであることが分かった。

 衆議院選挙は今回から定数が10減り、小選挙区289、比例代表176の465議席をめぐって争われる。調査はすべての小選挙区で行い、約7万8000人から回答を得た。

 その結果、自民党は現段階で小選挙区、比例代表共に優勢に戦いを進めていて、公示前の284議席は下回るものの単独で過半数の233議席を大きく上回る勢い。

 また公明党も公示前の34議席に迫る堅調な戦い。このため自民、公明の与党で安倍首相が勝敗ラインに掲げていた過半数をはるかに上回り300議席に迫る勢い。

 これに対して希望の党は伸び悩んでいて、公示前の57議席を確保できるかどうか微妙な情勢。小池代表が当初目指していた政権交代からはほど遠い状況となっているが、かろうじて野党第1党となる見通し。

 一方、立憲民主党は比例代表を中心に躍進していて公示前の15議席から大きく議席を伸ばし40議席を上回る勢い。

 共産党は立憲民主党が躍進するあおりを受けて厳しい戦いを強いられていて、公示前の21議席の維持は難しい情勢。

 日本維新の会も苦戦していて公示前の14議席を維持できるかは微妙。社民党は公示前の2議席確保に向けて堅調に戦いを進めている一方、日本のこころは、議席獲得に向けて苦しい戦いとなっている。

 また今回は無所属での候補者が20議席以上を確保する情勢。

 さらに今回の争点の一つ、憲法改正に前向きな勢力として、希望の党、日本維新の会、日本のこころの議席を与党とあわせると、憲法改正を国会で発議するのに必要な310議席を大きく上回る勢い。

 しかし、まだ投票の態度を決めていない人が小選挙区で約3割、比例代表では約2割いるため、今後、情勢が変化する可能性もある。衆議院選挙は今月22日投開票。