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カタルーニャ州独立問題 緊張高まる

2017年10月10日 22:28

 スペイン・カタルーニャ州の独立問題で州議会が日本時間11日未明に開かれる。独立宣言が行われるとの見方が強まる一方、中央政府は独立阻止へ圧力を強めていて、緊張が高まっている。

 スペインからの独立を問う住民投票について、州政府は先週末、独立賛成が90%に達したという開票結果を発表している。これを受け、州議会が日本時間11日午前1時に開かれ、州政府のプチデモン首相が独立宣言を行うとの見方が強まっている。

 一方の中央政府側は、州の自治権はく奪など実力行使も辞さない構え。議会の招集に合わせて、現在は独立派の市民団体が州議会の回りを取り囲み、独立反対派による議会の妨害を阻止する動きを見せている。

 バルセロナ市内では8日に大規模な反独立デモが起きるなど、住民の間の対立も浮き彫りとなっていて、議会開催を前に緊張が高まっている。