3連休最終日「東急池上線」無料で乗り放題
3連休最終日の9日、東急池上線が1日無料で乗り放題となり、沿線各地で様々なイベントが行われている。池上線の魅力とは?そして、なぜ東急はこのような試みを行うのだろうか。
東京・品川区にある五反田駅と、大田区の蒲田駅とを結ぶ東急池上線。そのイメージは―
東急電鉄・担当者「池上線のイメージって実はあまりないんですね。池上線はどんな所ですかて聞いても、なかなかこういうイメージが出てこない」
なぜ池上線は、あまり知られていないのか。その理由として、他の路線とつながっていないことや、沿線はオフィス街や商業地より住宅街が多いこと。また、まわりの路線との距離も近いため選択肢が多く、利用者が限られているという。さらに―
東急電鉄・担当者「池上線も全国と同じように高齢化が進み始めています。高齢化が始まってくると町の活性化が失われる。電車の乗降客が減ってしまうということでやはり困る」
そこで東急は、まずは池上線を広く知ってもらおうと考え、始発から終電まで無料で乗り放題のイベントを、9日に開催する。池上線にはどんな魅力があるのか。3つの観点から取材してみた。
(1)おいしい「コロッケ」
五反田駅から2駅、「戸越銀座駅」には、コロッケで有名な戸越銀座商店街がある。精肉店や総菜店が作るコロッケだけでなく、唐揚げ店やおでん専門店が出すコロッケも。店先で食べることもでき、食べ歩きが楽しめるのも魅力のひとつ。9日は商店街の案内所で引換券をもらうと、これら4つの店舗で好きなコロッケが1つ無料になる(※先着300名)。
(2)ゆたかな「自然」
「洗足池駅」の目の前にある洗足池公園の洗足池では、東急と連動し、本日限定でボートに無料で乗れる。桜の名所として知られているが、秋には紅葉を満喫することもできるそうだ。
(3)趣ある「歴史」
蒲田駅から2駅の「池上駅」にあるのは、国の重要文化財4つを有する池上本門寺。実は、池上線はもともと、参拝者を池上本門寺へ運ぶ役割も目的に敷かれた路線だという。境内には、高さ27mに及ぶ大堂や、関東最古の五重塔もあり、見応えもある。
東急電鉄・担当者「池上線は実は隠れたおいしいお店とかそういうのもいっぱいあるので、日頃誰も行かないような各駅停車の駅に行ってもらえればと思います」
認知度アップを狙った今回のイベント、地域活性への起爆剤となるのだろうか。
※イベントの詳細などは各ホームページなどでご確認ください。