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サウジ国王、露と原油価格安定に協力継続へ

2017年10月6日 11:41

 サウジアラビアのサルマン国王は5日、ロシアのプーチン大統領と会談し、原油価格の安定に向けた協力を継続していく考えを示した。また、シリア情勢についても協議したという。

 サウジアラビア国王として、ロシアを初めて訪問したサルマン国王は5日、プーチン大統領と会談し、「原油市場の安定の実現のため、積極的な協力を続けなければならない」と呼びかけた。

 両国は価格の安定に向けて協調減産を続けているが、協力を継続することで価格への影響力をさらに強めたい狙い。

 また、シリア情勢をめぐっては、サルマン国王が「領土の一体性を守る政治的解決策の模索が求められている」と主張。両者は、対話による解決を求める考えで一致したという。

 ロシアが支援するアサド政権が内戦を有利に進める中、反体制派を支援してきたサウジとしては、ロシアに接近することで影響力の確保を図る狙いもあるとみられる一方、ロシアもサウジとの関係を強化することで、和平協議を有利に進めたい思惑がありそうだ。