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「多死社会」と向き合う

2017年10月5日 21:59
「多死社会」と向き合う

 ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。5日は作家の五木寛之さんによる、人が多く死ぬ「多死社会」への覚悟について。

 五木寛之さん「高齢になっていく人たちが家族や仲間や孫やいろんな人たちに囲まれて、みんなから大事にされて幸せに一生をつつがなく終える人生設計はもうないと思う。おじいちゃんやおばあちゃんが大事にされたというのは圧倒的に数が少ないから。食卓を囲んで両親がいて、両親のそれぞれのおじいさん、おばあさんがいて、子どもが1人という状態だと大事なのは子どもですから。高齢の経験とか知性とか知識が大切にされるのは村に1人の長老がいたからで、村中のほとんどの人が高齢者じゃ、ちょっと値打ちが違ってくるんじゃないでしょうか。そういう中で私たちは、自分1人で自分の生と死の責任を全うしなきゃいけない覚悟が必要な気がする」