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総選挙後、誰を首相に?…今注目のワケ

2017年10月5日 18:22
総選挙後、誰を首相に?…今注目のワケ

 希望の党・小池代表は衆院選への出馬を否定しているが、総選挙の後、誰を首相に指名するのか注目されている。

 私たち国民は、首相を直接投票して選ぶことはできない。国民の投票で選ばれた国会議員が、国民を代表して首相にふさわしい議員を指名する、という仕組みになっている。この国会議員による投票を首相指名選挙というのだが、これは総選挙の後、30日以内に特別国会が召集されて行われる。

 そして過半数の議員から指名された人が首相となる。この時、選挙で過半数をとった政党があればその代表が選ばれるのが基本だが、過半数をとった政党がなければ、ほかの政党に協力をお願いして首相を決めることになる。この場合、必ずしも一番議席の多い政党から首相が出るわけではない。

 たとえば、1994年に誕生した自民、社会、新党さきがけの3党の「自社さ連立政権」では、少数政党の社会党委員長だった村山氏が首相になっている。これは、過半数の議席獲得に至らなかった自民党が、社会党、新党さきがけに協力を求めた結果で、このように少数政党から首相が出ることもある。

 総選挙後の話ではあるが、党が誰を首班指名するのかは、その党の目指す政権の姿を示すことになるため、有権者には重要だ。