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小池氏“出馬固辞”も…サプライズに警戒

2017年10月5日 17:26
小池氏“出馬固辞”も…サプライズに警戒

 希望の党の小池代表が東京都議会最終日の5日、民進党の前原代表と会談した。前原氏は「政権交代を目指すなら都知事を辞めて衆議院選挙に出るべきだ」と求めたが、小池氏は固辞した。

■会談後の小池・前原両氏は

 小池代表は、改めて自身の立候補を否定した。その一方で、希望の党の首相候補を誰にするかについては「きちんと整理していきたい」と述べるにとどまった。

 希望の党・小池代表「前原代表からは、私自身が出馬をという申し出を今日もいただきましたけれども、最初からこの件については、私の総選挙への出馬はございませんということを改めてお伝えを申し上げました」「その際に、ではどういう旗頭で戦うのか、ということでございます。希望の党のチャーターメンバーと共に、どのような形が一番いいのかということをきちんと整理していきたいと考えております」

 一方、前原代表は、「小池代表が出ないのであれば、首相候補を早急に決めなければならないということで合意した」としている。ただ、会談後もなお小池氏の出馬が望ましいとの考えを繰り返している。

 前原氏は、自らが希望の党の首相候補になることは「私は民進党の代表だ」として否定した。

■これで小池代表の出馬はなくなったとみていいのか?

 小池氏が都議会の閉幕を受けても明確に否定したことから、与野党ともに、もう出馬はないという見方が強くなっている。

 民進党幹部は「出ないと思う」と話しているし、自民党議員も「都知事を投げ出すことへの批判が相当強いんじゃないか」と分析している。

 ただその一方で、ある民進党議員が「投げ出し批判を抑えるために、今後も出馬を迫られてギリギリに苦渋の決断をするというストーリーではないか」と話すなど、小池氏の「サプライズ演出」への警戒感は根強くある。

 関係者によると、最終的に公認候補者は衆院の過半数233人を超える見通し。希望の党が2大政党制の一翼を目指すというのであれば、勝利すれば誰を首相に据えるのか、早急に有権者に示す責任がある。