×

カタルーニャ州独立は?スペインで緊迫続く

2017年10月4日 17:44

 スペインからの独立を問う住民投票を実施したカタルーニャ州で、まもなく州議会が始まる。「数日以内に独立宣言を行う」としていて、緊迫した状態が続いている。現場から川上幸治記者が伝える。

 カタルーニャ州の州都バルセロナで、州議会は日本時間4日午後5時に始まる。バルセロナでは3日に約70万人が参加する大規模なデモが行われ、中央政府の強硬手段を非難し、早期の独立を求めた。

 デモ参加者「私たちの税金は(中央政府に)搾取されている」「(明日にでも)独立宣言してほしい。早ければ早いほどいい」

 こうした中、国王のフェリペ6世はテレビ演説で住民投票を強行した州政府を非難する異例の事態となっている。

■緊迫した状態が続いているが、今後の見通しはどうなのか?

 州政府側は国際社会に仲介を求める動きも示していたが独立宣言に踏み切らなければ独立への機運が最高潮に高まっている住民をおさえられない恐れもある。

 一方、中央政府の切り札として考えられるのが、憲法155条。州政府の自治権を停止できるいわば「伝家の宝刀」でそのカードを切るかどうかが注目されている。また住民投票で多くの負傷者を出した対応に国際社会から非難の声が上がっており、さらなる実力行使に踏み切るハードルも高くなっている。

 双方がどう落としどころを探るのかは各地で独立の機運が高まっているヨーロッパ全体の関心事となっており、今後の動きが注目される。