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物理学賞「重力波」観測に日本人も貢献

2017年10月4日 5:31

 今年のノーベル物理学賞に、世界初の「重力波」の観測を率いたアメリカの研究者3人が選ばれた。新たな天文物理学の幕開けともされる今回の快挙には、多くの日本人も貢献していた。

 物理学賞の受賞が決まったのは、2015年9月に世界で初めて重力波を観測したアメリカの重力波観測施設「LIGO」を率いるアメリカ国籍の3人の研究者。

 ノーベル物理学賞・ワイス博士「この賞には本当に多くの人が貢献してきた。私は象徴にすぎない」

 重力波は、ブラックホールなど重い天体が合体したときなどに発生する「時空のさざ波」で、直接観測されたことで、初期宇宙の様子の解明などにつながると期待されている。

 また、ワイス博士は、来年の観測開始を目指す岐阜県の重力波観測施設「KAGRA」について、「これまで経験のない新しい試みを行う施設」と研究の発展に向けて期待感を示した。

 LIGO・新井宏二上級研究員「自分の装置が検出に直接貢献できたのが、研究者として感無量です」

 LIGOで装置開発に携わった和泉究さん「皆さんの努力が何十年も脈々と続いて、最終的に結実したというのは感動です。もうすごい誇りに思います。人生のハイライトですね」

 研究に携わった日本人研究者からも喜びの声があがった。