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物理学賞の米博士 日本の研究者に感謝

2017年10月4日 16:36

 3日にノーベル物理学賞の受賞が決まった「重力波の初観測」。受賞したアメリカ人研究者の1人が日本テレビの取材に応え、「日本人研究者の存在なしには、受賞はあり得なかった」とその功績をたたえた。

 受賞したレイナー・ワイス博士が大きく評価したのは、アメリカの観測装置の感度を上げるために中心的な役割を果たした日本人の川村静児さん。

 ワイス氏「彼(川村氏)は素晴らしい人物です。本当によく手伝ってもらった。川村氏は最高の科学者で実験者です。日本は彼のような人物を育てていってください」

 現在、岐阜県にある重力波観測施設「KAGRA」を率いる川村さんも喜びを隠せない。

 東京大学宇宙線研究所・川村教授「初めて(重力波が)検出できたと聞いたときはものすごくうれしかったです。我々がやってきたことが無駄ではなかったという意味で非常に安心しました」

 多くの日本人研究者が支えた重力波の初観測。KAGRAの観測が始まれば、さらに多くの宇宙の謎の解明につながるとみられている。