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ベガス銃乱射「イスラム国」が“犯行声明”

2017年10月3日 7:22

 アメリカ・ラスベガスのホテルで1日夜に起きた銃乱射事件の死者は少なくとも58人となった。自殺したとみられる容疑者の男はこれまで、警察の情報網に一切浮上していなかった。

 過去最悪となった銃乱射事件。この事件では男がホテル32階の部屋から約2万2000人の観客がいた野外コンサート会場に向けて銃を乱射した。これまでに少なくとも58人が死亡、500人以上がけがをしている。

 日本人宿泊客「マシンガンのボンっていう低い音が断続的に続いた」

 警察は地元に住むスティーブン・パドック容疑者(64)の単独犯行と断定した。パドック容疑者がいた部屋からは10以上の武器が見つかっているが、警察によると、これまでパドック容疑者についてテロ組織との関連や危険性に関する情報は一切なかったという。

 パドック容疑者の弟「母が最後に彼(容疑者)と話したときは何の兆候もなかった」「彼には犯罪歴もないし、組織に属していない」

 警察はパドック容疑者の自宅の捜索を行うなどして、犯行の経緯や動機の解明などを急いでいる。一方、過激派組織「イスラム国」は、インターネット上に犯行声明を出した。事件は戦闘員による犯行だと主張した上で、指導者バグダディ容疑者の呼びかけに応じたものだとしている。

 またトランプ大統領は、2日の演説で「悪の仕業だ」と犯行を非難した上で、「我々の団結は暴力によって引き裂かれることはない」と訴えた。大統領は4日にラスベガスを訪問することを明らかにしている。