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北朝鮮・金正男氏殺害 2被告が無罪主張

2017年10月2日 12:30

 今年2月、マレーシアで北朝鮮の金正恩委員長の兄・正男氏が殺害された事件で、殺人の罪に問われている実行犯の女2人の初公判が2日に始まり、2人は起訴内容を否認した。

 落ち着いた様子で廷内に入ってきた2人の被告は廷内で関係者と笑顔で会話する余裕を見せていた。金正男氏を殺害した罪で起訴されているベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告とインドネシア国籍のシティ アイシャ被告は厳戒態勢の中、防弾チョッキを身につけた姿で裁判所に入った。初公判で2人は起訴内容が読み上げられたあと、裁判官らからの問いかけに無言のまま首を振り、起訴内容を否認し無罪を主張した。

 マレーシアでは殺人罪で有罪となると死刑になり、今後の裁判では2人に殺意があったかが焦点となる。裁判は、2日から来月にかけて集中的に行われる予定で、判決は来年以降になる見通しだが、指示役の北朝鮮国籍の容疑者の男らはすでに帰国しており、真相解明は困難な状況。