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北メディアが衆院解散に論評「独断行った」

2017年10月1日 13:50

 北朝鮮国営メディアは先月30日、インターネット上で安倍首相が衆議院を解散したことについて「勝手に早期解散するという独断を行った」との論評を掲載した。

 朝鮮中央通信は、先月30日付でインターネット上に「日本の政局」についての論評を掲載し、安倍政権について「森友学園や加計学園を巡る問題で批判が高まり、支持率が急落した」とした上で、「窮地に追い込まれるだけ追い込まれた」と分析。安倍首相が「衆議院を勝手に早期解散し、再び選挙を行うという独断と横暴を働いている」と強調した。

 さらに総選挙の争点の1つに北朝鮮への対応を掲げたことに触れて、「荒唐無稽な詭弁(きべん)」と断定し、「朝鮮半島情勢を口実に『安全保障問題』の重要性と平和憲法修正の必要性を説き、国民の心を取り戻そうと狂奔した」と主張した。

 北朝鮮の国営メディアが今回の衆議院解散について論評したのは、初めてとみられる。

 また「日本の安全保障を危うくする真の脅威は、ほかのどの国でもなく、腐敗して軍国化に躍起になった安倍政権だということを日本人ははっきりと理解すべきである」と主張した。