×

英EU離脱交渉4回目 十分な進展に至らず

2017年9月29日 0:23

 イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱をめぐって行われた4回目の交渉が、28日に終わった。EU側は建設的だったと評価する一方、十分な進展には至らず、交渉にはまだ時間がかかる見通しを示している。

 これまでにイギリスとEUの離脱交渉は3回行われたが、こう着状態が続いていた。交渉の進展を狙ってメイ首相は、23日に会見を開き、離脱後の混乱を避けるため、2年間の移行期間を設け、その期間は、イギリスに割り当てられるEU予算を払い続けるなど、具体的な方針を示した。

 この会見の後に行われたEU側との4回目の交渉後、イギリスのデービス離脱相は、重要な進展があったと述べ、交渉結果に自信をのぞかせた。

 しかし、EUのバルニエ首席交渉官は、建設的な議論だったとする一方、十分な進展はなかったとして、イギリス側が求める離脱後の貿易協定の協議を始めるには、まだ時間がかかる考えを示している。

 次回の交渉は10月に行われるが、イギリス側が望む貿易協定の話し合いがいつ始まるか見通しは立っていない。