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科学研究予算が削減 日本は衰退の運命か

2017年9月28日 21:49
科学研究予算が削減 日本は衰退の運命か

 ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。今回は、日本の科学研究予算が削減されている現状について、科学ジャーナリストの馬場錬成氏に聞く。

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 丸山キャスター「海の物とも山の物とも分からない基礎研究にお金を増やしていくのは予算の無駄遣いではないかと。かつてノーベル賞の受賞対象になった研究が盛んに行われていたのはバブル経済の頃で、まだ日本の経済に余裕があった頃ですが、だんだん余裕がなくなっているわけで、今は批判が出るのも仕方ないような気もしますが」

 馬場錬成氏「それは途上国型の政策理念ですね。科学研究というのは将来に投資するものなんです。足もとの対策に一生懸命になるのは必要ですが、将来に投資するという視点がないと先進国型にならないし、成熟した国家になっていかない。足もとの対策と同時に将来に投資する。科学研究に投資して成果をつかんでいく考えがないと日本はどんどん衰退する運命になる。そういう風に私は思っています」