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全民進党議員、希望の党で公認を…難航予想

2017年9月28日 21:15
全民進党議員、希望の党で公認を…難航予想

 民進党は、東京都の小池知事が立ち上げた希望の党への事実上の合流を決めた。前原代表は全ての民進党議員の希望の党での公認を目指す考えだが、調整は難航が予想される。

 両院議員総会では前原代表が、民進党が立候補予定者の公認内定を取り消し、総選挙に候補者を擁立しないこと。そして、立候補予定者は民進党を離党した上で希望の党に公認を申請するという方針を示し満場一致で了承された。一方、参議院議員は民進党に残ったままとなる。

 民進党・玉木議員「身を捨ててでも政権交代をなんとか実現しなければいけない。自民党にかわる政権交代可能な二大政党制をつくらなければいけない。私は前原代表の今回の英断を高く評価したい」

 民進党・逢坂議員「劇薬ですから副作用もあるということで、一番の大きな点は有権者の皆さんにこれが理解されるかどうかだと思います」

 その後の会見で前原代表は、全ての民進党議員の希望の党での公認を目指す考えを示した。

 前原代表「我々は一緒にやってきた仲間でございますので、この仲間の公認を目指すということでこれから交渉していくことになろうかというふうに思います」

 また、民進党が憲法違反だと主張して希望の党と考えに隔たりのある安全保障関連法の見直しについては、希望の党との間で合意できるという見通しを示した。

 一方、希望の党の小池代表は会見で、安保関連法に賛成しない人は「そもそも公認を申請しないのではないか」と述べた。こうした前原氏と小池氏の主張の隔たりを今後どう埋めるのかが焦点となる。

 また、小池代表は改めて衆院選への立候補を否定した。

 小池代表「私は今の国会が変わらない限りは都政でしっかり頑張る」

 しかし、希望の党が過半数を獲得した場合の総理大臣候補については「いろいろと考えていきたい」と述べるにとどまった。

 一方、安倍首相は民進党の決定を「大変驚いている」と述べた。

 安倍首相「政策抜きに丸ごと合流するということは、私も他党のことをとやかく言うべきではありませんが大変驚いています」

 また、民進党との連携を模索していた共産党の志位委員長は、民進党の決定は重大な背信行為だとして対抗馬を擁立する方針を明らかにした。