４０年前に北朝鮮に拉致された鳥取県米子市の松本京子さんについて、北朝鮮で結婚当日に撮影したとされる写真を韓国の団体が入手した。

　韓国の拉致被害者家族でつくる団体が入手し、公開した写真には、男性の顔の部分は破れているが、女性の顔ははっきり写っている。２人とも正装で、左胸には金日成主席のバッジらしきものをつけている。

　この団体の代表の崔成龍氏によると、撮影の時期は不明だが、平壌の消息筋から、松本京子さんの結婚当日の写真として提供された。拉致被害者の管理を担当する北朝鮮の機関が「結婚の証拠を残すために撮影したもの」と消息筋が崔代表に説明したという。

　一方、松本さんの兄・孟さんは写真を確認し、「全然違う」として写真の女性が京子さんではないと話している。崔代表は日本政府の要請があれば写真を提供する意向を示している。