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「認知症でも再びピアノを」ある夫婦の物語

2017年9月27日 17:30

 認知症の人たちが働く「注文をまちがえる料理店」。そこで出会ったのは、4年前に妻が若年性認知症と診断された三川さん夫婦。妻・泰子さんはピアノの先生をしていたが、楽譜や鍵盤がわからなくなってしまった。

 それでも夫・一夫さんと練習を続けて、迎えたレストランでの“ピアノ演奏会本番”。一夫さんに励まされながら、泰子さんは少しずつメロディーを奏ではじめる。

 一夫さん「(当時)役にたたないし、生きていてもしょうがないんじゃないかと、妻が言い出したんです。私もどうしたらいいのかわからなかったですね」「彼女はピアノが大好きですし、なんとか励ましたいし、自信をもたせてあげたいなって思いました」

 二人で音楽に向き合うことで再びピアノが弾けるようになり、仕事などでも活躍できる場所が見つかった。そして、次第に元気や自信を取り戻してきたという。