イラク北部・クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票が行われた。イラク政府や周辺国は住民投票の実施に強く反発し、圧力を強めていて、緊張が高まっている。

　住民投票は終わったが、独立に賛成する人が集まって「クルド人とクルド国家、バンザイ！」と叫ぶなど、盛り上がっている。

　自治区の中心都市アルビルでは、住民投票が終わった後、独立に賛成する人々が集まり、投票が行われたことを喜び合った。

　一方、住民投票に反対してきたイラク政府や周辺国は自治政府に対し、圧力を強めている。トルコ軍とイラク軍は２５日、自治区とトルコの境界に隣接する地域で、大規模な合同軍事演習を行うと発表した。

　住民投票の実施によって、地域の緊張が一気に高まっている。