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「あんこ」市場拡大 スポーツマンにも人気

2017年9月26日 19:17

 北海道の台風被害などで去年は不作だった小豆が回復の兆しをみせている。さらに、和菓子に使う「あんこ」の市場も拡大するなか、意外な所でも人気が高まっている。


■小豆の収穫量に回復の兆し

 東京ソラマチに期間限定で出店しているコッペパン専門店では、自家製コッペパンのうち「小倉マーガリン」がダントツの人気になっている。

 世代を問わず人気の「あんこ」。しかし、あんを作る工場ではここ数年、原料の小豆不足に悩まされていたという。

 全国の9割以上の小豆を収穫している北海道では去年、台風や長雨の影響から収穫量が激減。千葉県の製あん工場では、これまで在庫の小豆で何とかまかなってきたが、残り少なくなっていたという。

 しかし農林水産省などによると、北海道では7月に気温が高く、晴れの日が多かったため今シーズンは平年並みに小豆が収穫できそうだという。


■意外なところで広がる「ようかん」人気

 小豆を使ったお菓子は意外なところにも。アウトドア用品店で「ようかん」を扱っているという。「スポーツようかん」という名の商品は持ちやすいスティック状になっている。

 エルブレス御茶ノ水店・白橋幸子さん「まとめて5~6本、10本、箱買いされる方もいらっしゃいます」「そのままかじるような感じで食べられるので、そこはすごくスポーツというか山なんかでも使いやすいかなとは思っています」

 登山客をはじめ、マラソンやゴルフなどをする人が購入するということで、毎年少しずつ、売り上げを伸ばしているという。

 お客さん(70代男性)「山とか行くと、結構甘い物欲しくなるんですよ。ちょっと2~3本(バッグに)入っていると途中での栄養補給にいいかなと」

 ようかんはスポーツマンにも広がっているようだ。

 ランナー「走る前におなかを満たすために食べたり」「休憩したいなというときとか、レースのときに非常食みたいに。前はアメを持ち歩いていたんですけど、気持ちが変わって、ようかんの方がいいかなと」「きのうベルリンマラソン、サブスリー(3時間切り)で完走してきました。走る前にスポーツようかん、おいしくいただきました」

 去年の家計調査によると、一世帯当たりのようかんへの支出は751円と過去10年間で最高に。新しい商品も登場する中、小豆の需要は今後も高まっていくのか。