NYダウ 米朝の対立受け3営業日連続下落
25日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、アメリカと北朝鮮の政府高官が双方に厳しい発言をしたことを受け、両国の対立が強まるとの警戒感から3営業日連続で下落した。
25日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前週末比53ドル50セント安の2万2296ドル09セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も56.33ポイント下げて6370.59で取引を終えている。
北朝鮮の李容浩外相はニューヨークで記者団に対し、「アメリカが先に宣戦布告した」と指摘し、「アメリカの戦略爆撃機を撃ち落とす権利もある」などと述べた。
これを受け、アメリカ・ホワイトハウスの報道官が「宣戦布告などしていない。ばかげている」と反論した。
こうした発言から両国の対立が強まるとの警戒感が強まり、アップルやフェイスブックなどハイテク株を中心に下落した。
市場関係者は「しばらくは地政学リスクに敏感な市場になる」と話している。