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野党側の動き激しい中…選挙構図定まらず

2017年9月26日 17:24
野党側の動き激しい中…選挙構図定まらず

 安倍首相の解散表明から一夜明け、各党は来月10日公示22日投開票となる衆議院選挙に向けて準備を加速させている。国会記者会館から青山和弘記者が最新情報を伝える。

 希望の党の誕生に危機感を強める野党側に動きが出ている。民進党の前原代表と自由党の小沢代表は選挙協力のあり方について話し合いを続けている。

 前原代表は24日に小沢代表と会談して総選挙で野党側が1議席でも多く獲得するための選挙協力のあり方について協議した。

 前原代表「このようにまさに身勝手な解散、自らの森友・加計問題の議論を逃げるための解散。こういった解散については皆さん、厳しく我々は当たっていき、とにかくどんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせる」

 ただ、両党が合流に至るかどうかは依然不透明だ。民進党ではまた離党の動きが止まらない中、希望の党との連携を模索するべきだとの声が高まってきている。しかし希望の党の小池代表は党と党との連携には否定的な考えを示していて、実現性は未知数。そのためある民進党幹部が「無駄な時間を掛けるより独自に戦う態勢を早くとった方がいい」と語るなど足並みも乱れている。

■野党側の動きが激しい中で選挙の構図は定まらない

 その通り。民進党と共産党の選挙協力がどの程度進むのか。一方で民進党と希望の党が協力することがあるのか、それともそれぞれ独自の候補者を立てるのかで選挙の構図は大きく変わる。安倍首相が今回解散に踏み切った理由の一つに野党の混乱と選挙準備の遅れがあるのは間違いない。

 この短期間で野党側が有権者に対してどういう選択肢と政策を用意できるのか。今回の選挙の行方を大きく左右することになる。