“クルド独立”住民投票 他民族との対立も
イラク北部クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票が25日に行われる。クルド人にとって独立は悲願だが、投票が近づくにつれ、他の民族との対立も浮き彫りとなっている。
クルド人自治区に隣接するイラク北部のキルクーク。国内有数の油田を抱えることなどから、イラク政府とクルド自治政府が支配権を争ってきた。現在は自治政府が実効支配していて、住民投票も実施する予定。
少数派・トルクメン人の政党は「住民投票はイラクの分裂につながる」として、ボイコットを呼びかけているが、独立に賛成するクルド人の襲撃を受けたと話す。
トルクメン国民運動 ムハンマド・オグロ事務局長「塀にはクルド人が発砲した銃弾の痕が残っています」
住民投票で独立賛成が多数を占めるのは確実とみられる中、危機感をあらわにする。
ムハンマド・オグロ事務局長「住民投票を実施すれば、内戦につながるだろう」
住民投票はイラクの分裂につながるのか。25日の投票を前に、すでにその兆しが見え始めている。