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北朝鮮外相「太平洋で水爆実験ではないか」

2017年9月22日 12:19

 北朝鮮のメディアは22日朝、これまで前例がない金正恩委員長本人の声明を発表した。「超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」としている。この措置について北朝鮮の外相は「太平洋上で水爆実験を行うということではないか」と述べた。

 金委員長の言葉は、これまで国営メディアの記事などで紹介されてきたが、本人の声明という形式は初めて。「私は」という一人称が使われ金委員長のアメリカへの強い反発が直接的に示された。

 声明はトランプ大統領が19日に国連総会で「北朝鮮の完全破壊」という表現を使った演説に反発したもの。「世界の面前で我が共和国をなくすという宣戦布告をした以上、相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と警告している。

 また「私自身の全てをかけて、我が共和国の絶滅について述べたトランプ大統領の妄言の代価を必ず払わせるだろう」と威嚇している。

 韓国・聯合ニュースによるとこの「超強硬対応措置」について、国連総会に出席するためアメリカ・ニューヨークにいる李容浩外相は記者に聞かれ、「どんな措置かは金委員長がされることでよく分からない」としながらも、「おそらく水爆実験を太平洋上で行うことになるのではないか」と話した。根拠は不明。

 李外相は日本時間の23日午前10時に国連で演説する予定だったが1日ずれたと発表された。