×

トランプ氏「軍事行動も」北を厳しく批判

2017年9月20日 0:52

 北朝鮮問題への対応が最大のテーマとなる国連総会で、各国の首脳の一般討論演説が日本時間19日深夜にスタートした。アメリカのトランプ大統領は何を訴えたのか。アメリカ・ニューヨークから平本典昭記者が伝える。

 今年の国連総会の主役は初登場となるトランプ大統領。演説では厳しい言葉で北朝鮮を批判した。

 トランプ大統領「防衛のため、アメリカは北朝鮮を攻撃する以外の選択肢はなくなる」

 トランプ大統領は軍事行動に出る可能性もあると警告し、ミサイル発射を続ける金正恩委員長を「ロケットマン」と呼び捨てた。

 トランプ大統領「(これ以上、開発をすれば)ロケットマンが自殺行為をするようなものだ」

 さらに、日本の拉致被害者にも触れ、「北朝鮮の奴隷になった」と批判した。会場には北朝鮮の国連大使もいたが、演説が始まると退席した。

 トランプ大統領が掲げるアメリカ第一主義と、国連の理念「国際協調」は対立する考えだが、どう整合性をとるのか。この日の演説で変化がみられ、「国際協調」の重要さを何度も繰り返した。これは、政権内で国際協調を重視する勢力が増していることもうかがえる。

 しかし、これまで自国の利益だけを訴えてきた大統領の言葉が、国際社会の共感を得られるかは不透明と言える。