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気候変動を観測 人工衛星「しきさい」公開

2017年9月15日 1:38
気候変動を観測 人工衛星「しきさい」公開

 地球温暖化など、地球の気候変動を観測する人工衛星「しきさい」の機体が初めて公開された。

 JAXA(=宇宙航空研究開発機構)が打ち上げる人工衛星『しきさい』は、高さ約5メートルで、地球を冷やす効果がある雲や、エアロゾルと呼ばれる大気中の「ちり」などのデータを、高度800キロ上空から収集する。

 IPCC(=気候変動に関する政府間パネル)は、今世紀末には、地球の平均気温が最大で2.6℃から4.8℃上昇すると予測しているが、JAXAは『しきさい』の観測データを活用することで、集中豪雨などの要因とされている地球温暖化の将来の見通しをさらに精度高く予測できるとしている。

 『しきさい』は、来年の春までに種子島宇宙センターから打ち上げられる予定で、観測されたデータは気象庁などにも送られることになる。