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北ミサイル 襟裳岬の東約2千キロに着水

2017年9月15日 7:43

 政府の緊急情報ネットワークシステム「エムネット」の情報によると、15日午前6時57分頃、北朝鮮の西岸から東に向け1発の飛翔体が発射され、午前7時4分頃、日本の領域に侵入、午前7時6分頃に日本の領域を通過し、午前7時16分頃に北海道襟裳岬の東約2000キロメートルに着水したという。これに伴うミサイルの破壊措置の実施はなかった。

 なお、不審なものを発見した場合は決して近寄らず、直ちに警察、消防または海上保安庁に連絡してほしいと呼びかけている。

 また、菅官房長官、小野寺防衛相、河野外相、河野統合幕僚長は既に首相官邸に入っており、菅官房長官は30分以内に記者会見を行う予定があるという。

 これまで日本政府は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射や核実験などさらなる挑発行為に踏み切る可能性があるとみて、高度な警戒監視態勢を維持していた。また安倍首相がアメリカのトランプ大統領と頻繁に電話首脳会談をしてきた他、7日にはロシアのプーチン大統領や韓国の文在寅大統領と会談するなど、国際的社会との連携を強めてきた。

 安倍首相は「北朝鮮に対する圧力を強めることで政策を変えさせる必要がある」としているが、北朝鮮が核ミサイル開発を放棄する道筋は見えておらず、政府内には手詰まり感も漂う中での今回の発射となった。